雨、月曜の、まだ暗い朝に/山人
 
前に各所登山道の冬支度を実施しないといけない。道標格納、ロープ倒伏がメインなので、概ね二日あれば終わるだろう。その後、十一月いっぱいは山林事業所で働き、クビとなる。今季の雇用契約の終了である。最終日、課長から次年度の雇用契約をどうするか打診がある。市役所の支所長にまで上り詰めた同級生のkが坐骨神経痛で別メニュー作業を行っていたせいか、仕切りたがり屋が不在だったので、現場作業は気持ちよく作業できたが、来年kが復帰するようなら私は身を引きたいと考えている。ただ完全に引退するのではなく、アルバイトのような雇用形態を事業所側が望むのなら対応したいと考えている。来年は六十八になってしまう。もう無理はできない
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