叙情文芸271投句 蒼風 薫/梅昆布茶2
休もかな明日でいいや二限だもの
忘れたよ忘れてないよ忘れたよあなたに恋してもう忘れたよ
買い物のメモに「値引きのパン』と書き少し悲しくなってしまった
家事を終え日付の変わる頃に異国のキャロル母に会いたし
また破く切符のように見えなくて明日の靴を磨いた昨日
猫拾い叱られ戻る戻る路戻る路のミモザの葉っぱ
ミモザの日届いた箱詰めぽん柑はその季最後のポンカンでした
新しいミニベロで行く先々で町が気付いてくれる嬉しさ
普段着を一枚脱皮した春の夕べ二十三日金曜日
戻らない命の一つとなる日まで友達でいたい友達がいる
私が生まれた三月の空はおしなべて日本
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