強い草はどこにでも生える/ホロウ・シカエルボク
ではないか、窓そのものを隠しているからそれを確かめたことはない、思えばそうしたこと一切を気に入らないと喚き続けるみたいな人生だった、余計なことに気を囚われ過ぎていた、もちろん、やるべき時はきちんとしたけれど、そういう時がもっとあっても良かったということだ、若い頃にはあまりにも気分だけで動いてしまう、気が乗らないからしない、ということを純粋さのように語ってしまう、それはただの怠惰だ、どんな理由があるにせよ、ただの怠惰に違いない、出来る、出来ない、という選択肢がそもそも間違っている、出来ることをしなければならない、が正しい、純粋さを盾にやらない時を増やすのは誰に褒められることでもない、出来ない時でも出
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