ケイヴ/おまる
 
男は瞳くんに対しては常に冷たかった。二人が会話をすると、まわりの人も不快になった。瞳くんと話す段となると、パワハラ上司は急に声色も態度も変わってしまった。瞳くんが意見を言うと、イライラした調子になった。
「お前、阿呆か?じゃあ、それ客先にどう説明するんだ?いってみろ」



瞳くんがゴニョゴニョ言うと、
「馬鹿かお前は!こういう時はだな、、」と「正しい説明」をくどくど捲し立てて
「お前も、瞬時に、そう言えるようになれよ!」と叫んだ。
「了解しました」
「本当か?じゃあ、分かったことを、今いってみろ」
瞳くんは話の要点を、すらすらと答えた。
すると、これがまたこの
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