ケイヴ/おまる
が出来た。店長と数人の部下が、ヒソヒソ声を掛け合いながら、テキパキ仕事をしていた。ガスが使えないので、炭火で調理していた。
マキちゃんは支配人に「何でもいいので、おいしいお酒はありますか?」と尋ねた。店長はしめたと言わんばかりに、お勧めの日本酒の話をした。マキちゃんはそれを頼んだ。それから、新筍やら、魚料理やらを頼んだ。 新筍の味は素晴らしく、栗のように甘かった。それから何合か、同じ日本酒を楽み、マキちゃんはよい気持ちになった。 隣に、男が座っていて、しきりに店長に絡んでいた。そのうち、マキちゃんが食べていた新筍を褒めて、すんなりとマキちゃんと男の会話に流れていった。
普段、そ
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