銀河騎士隆盛期 壱 神の章(バサラバート編)9〜10 黒衣の騎士/ジム・プリマス
な重厚な衣装を着たカイゼル老師(シーカゲ)は言葉を続けた。
「ガーゴイルよ、ワシはこれからは悪(ヒール)で往くと、その矜持を固めたぞ。」カイゼル老師(シーカゲ)はガーゴイルの瞳をのぞき込むようにして、言葉を続けた。
「おぬしも、こんな場末の街で、人の後始末をして、命まで、狙われたのでは少々の金を貰っても割に合うまい。」仮面から覗くカイゼル老師の目は真剣だった。
「どうじゃ。ワシと共に、もっと広い場所で己を試さぬか。」ガーゴイルの方に右手を差し出しながら、真剣な口調で言葉を続けた。
「ガーゴイルよ、これからワシらが進む道は、陽のあたる道ではない、しかし、そこに華はある。どうじゃ。ワシと共に悪
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