銀河騎士隆盛期 壱 神の章(バサラバート編)9〜10 黒衣の騎士/ジム・プリマス
 

 緑色の閃光の正体は黒衣の騎士が展開している光線剣だった。ガーゴイルと殺し屋の間に、黒いマントを付けた黒衣の騎士が立ちはだかり、手には緑色の光線剣を構えていた。
 ガーゴイルは殺し屋から撃たれたショックで、その場にドカッとへたりこんでしまった。
 殺し屋は、騎士、目掛けて、拳銃を連射してきたが、騎士は緑の光線剣ですべての弾を受け止め、アルミの弾頭は光線剣の緑の光線の中で銀色に輝き蒸発した。
 四、五発、撃ったところで殺し屋はあきらめたのか、拳銃を懐にしまうと、その場から、素早く走り去った。 
 黒衣の騎士はその姿を目で追っているようだったが、殺し屋の姿が見えなくなると、手にしていた光
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