銀河騎士隆盛期 壱 神の章(バサラバート編)7〜8 ガーゴイルの絶体絶命/ジム・プリマス
 
ともあって、快く引き受けた。
 その依頼の内容も、一人乗りのイオノクラフトを公国惑星ローウェルの比較的辺鄙な草原に配達するくらいのことなので、ガーゴイルにとっては朝飯前の依頼だった。


 狙われていることは分かっていたが安全だからと言って、民間会社とはいえセキュリティの効いた、七重の厳重なロックのついた事務所に何時までも籠っている訳にもいかない。
 監視カメラのついた貸しビルの玄関フロアを抜けて、十数メルト離れたイオノクラフトまで歩き始めた時だった。
 フードをかぶった男がこちらに向いて歩いてきたのが見えた、その男がクロスドロウホルスターから銃を抜くのが見え、腰のホルスターの銃に手
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