銀河騎士隆盛期 壱 神の章(バサラバート編)7〜8 ガーゴイルの絶体絶命/ジム・プリマス
たから自分の手には負えないと考えたのだ。
このようなケースなら、自分より、より汚い仕事の処理をする関係者に、話が引き継がれるのが普通だが、どうもその為の上乗せに必要なクレジットをケチったらしく、この件がネットワークに漏れたのを、逆恨みされたらしい。
ガーゴイルの脳裏にはカイゼル老師の顔が思い浮かんだ。カイゼル老師が失脚するまでは、ジンウ長老会、10長老筆頭の老師の名前は、頼りになるハッタリだった。
今回の様なケースでは間違いなく、その効力を発揮していた筈だった。
1ヵ月前にその失脚した後のカイゼル老師から連絡があったときは、無視してもよかったのだけど、これまで世話になってきたことも
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