死兆星/guest
が終わったという兆しだから
その日まで 培った 憎しみも 悲しみも 怒りも 絶望も
君達は まるで 美しいものでも 見るかのように 思い出すけれど
そんなものは もう存在しない
火に触れることが出来ないように 水を捕まえることが出来ないように
ただ それを見る為に
生まれてきたということが そしてそれが見えるということだけが 分かる
星が落ちる日 君達は 眠っているのだろう
星が落ちる日 私達は 歌っているのだろう
救われたいと 望んだ者が死ぬわけではなく
争った者たちが 生き残るわけでもなく ただ 燃え尽きる森の中で
こころってなんだろう、
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