メモ(日記)/はるな
 
花たち、いつでも、わたしの思惑とは関係なしに美しい。ばらの棘を折りながらごめんねと思うけど、それさえも跳ねのけてちゃんと美しい。咲かないときも、美しい。かたくつぼんだままで朽ちていくこと。ありがとうね、それで、おわりなのが、とてもいい。
詩はほんとうに自分に近いものだから、めりめり剥がさなきゃならないよ。川と川辺みたいに。雨が降るでしょう。そのとき溢れるのが、自分だか詩だか、ちゃんとわからないといけない。

人のやりかたを妬まない。どんなに傷つきたくても、そうしない。混ぜない、混ざらない。でも、悲しみを悲しもうね、いいよ、小さな子どもを飼っても。「心の中は自由ですもの」とカウンセラーが言って
[次のページ]
戻る   Point(2)