全行引用による自伝詩 01/田中宏輔2
間なのである。その通り自体でもあった。
(イアン・ワトスン『マーシャン・インカ』?・5、寺地五一訳)
人は、たくさんのものに、たくさんの愛に、そしてたくさんの夢に別れを告げるものだ。
(クリフォード・D・シマック『中継ステーション』36、船戸牧子訳)
遠からず君はあらゆるものを忘れ、遠からずあらゆるものは君を忘れてしまうであろう。
(マルクス・アウレーリウス『自省録』第七巻・二一、神谷美恵子訳)
わたしたちにどんな存在価値があるの?
(ゼナ・ヘンダースン『果しなき旅路』5、深町真理子訳)
自分自身にむかってすこしばかり自慢できるということは、かれらの人生に、補遺と
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