愚にもつかない詩の批評理論は勘弁してほしい /室町 礼
 
前回投稿した『ことばの美はどこに隠れている』という散文は
わたしが他人とは違ってふつうの人のように小説や詩が読めな
い性(さが)のようなものがあることを書いたもので、だれか
を批判するためではありませんでした。
ただし、本文中にネット投稿板で人気のある中田満帆さんやゼ
ンメツさんの小説がわたしには読めないと書いた。

  上手いのは上手いし凄いと思うのだけど文体がどこか
  で読んだ気がする翻訳調なのが気になるのです。うま
  く溶け込んでいるな、自分のものにしているなとは感
  心するのですが読めない。内容、思想、技巧がどれほ
  どあろうと、どこかで読んだ例のあの文体だと
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