ことばの美はどこに隠れている(更正済み版)/室町 礼
 
「語られるべき内容がほとんどなくても、
言葉は無限に増殖して一冊の本になることができる」
         (『文体練習』レーモン・クノー)

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    『やあ』  
 ははっ
 やるせなくなってからでは遅いんですよ、博士

    『媚態と陽だまり』
 なんだろう、この詩は。「ねぇ、見てて」と"言ってくれる人"

    『産声』
 あまり人と人の間に区別を設ける考えは好きではないのだけど、

    『不可視の焔』
 切ない。
 「僕」は、"君が聞かせてくれた 夢の噺をまだ覚
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