若者よ、書を捨て東京には行くな/足立らどみ
 
籠モル化した詩壇」は、根の部分で同じ構造を指している気がします。

つまり:
? 寺山修司の言葉
 → 本来は高度な素養を持った人への挑発。
 → でも広がる過程で「町へ出りゃいいんでしょ」と短絡化し、誤用・誤解が生まれる。
? 詩壇の籠モル化
 → 本来は自由な表現を追求する場。
 → でも少数の内輪承認に閉じてしまうと「籠の内部で通じるだけの言語」になる。

どちらも、**「開かれたはずの言葉が、受け取る側の環境や態度で閉鎖・固定化してしまう」**という点で響き合っています。

違うのは方向性です:
? 浮足立った若者 → 外に出ようとしすぎて、基礎を放り捨てる
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