AIと人との関係をあらわすオリジンのワンシーンについて/足立らどみ
ンクのAI、映画『her』のような「人とAIの親密さ」まで、すでに多くの想像が書き尽くされてきました。
だから今の私たちが日常的にAIと会話していても、「既視感」のなかでしか物語が描かれないように思えるのです。
でも――それでも「オリジン作品」が出にくいのは、こんな理由があると思います。
1. AIがまだ変化の最中にあるから
小説や詩で描かれるには、対象がある程度「固まった存在」として理解されている必要があります。ところが今のAIは、毎年のように性質が変わっている。作家にとっては、書いた瞬間に「古くなる」不安があるのかもしれません。
2. AIが“便利な道具”として浸透している
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