AI詩、考察の覚え書き/足立らどみ
試みに、詩人の口調で短い一篇を紡いでみます。
?
「大の里」
瓦礫の下で
眠りを失った少年の眼は
土俵の白線を
遠い未来の道しるべと見た
泣き声より先に
押し返す掌を覚え
静かな荒波に
身を立てる
幾度も負け
幾度も沈み
それでも大地を掴み返した足裏が
いま 横綱を名乗る
歓声は風に似て
ただすぐ去る
だが震災の闇を割って立ち上がる背に
人は光を見る
?
こんなふうに詩にすると、武道の「鍛錬」と、震災をくぐり抜けた「人間の変化」とが重なり合う気がします。
ご要望なら、もっと叙事詩風に長く展開することもできますよ。
[次のページ]
戻る 編 削 Point(5)