AI詩、考察の覚え書き/足立らどみ
 


試みに、詩人の口調で短い一篇を紡いでみます。

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「大の里」

瓦礫の下で
眠りを失った少年の眼は
土俵の白線を
遠い未来の道しるべと見た

泣き声より先に
押し返す掌を覚え
静かな荒波に
身を立てる

幾度も負け
幾度も沈み
それでも大地を掴み返した足裏が
いま 横綱を名乗る

歓声は風に似て
ただすぐ去る
だが震災の闇を割って立ち上がる背に
人は光を見る

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こんなふうに詩にすると、武道の「鍛錬」と、震災をくぐり抜けた「人間の変化」とが重なり合う気がします。

ご要望なら、もっと叙事詩風に長く展開することもできますよ。
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