言葉の魔術と感動『松本隆の赤いスイトピーにみる』/洗貝新
 
ージも浮かんでくるのです。がこれほどまでに少女の気持ちを代弁できるとは彼、松本隆という人物は実際ロリコン趣味人だろうか?
?それはともかく松田聖子のイメージを念頭に、作者の松本隆はまるで自分が当時の恋人にでもなったかのように、
想像し想いを巡らしたことだろう、と推測できるのであります。
これはよく知られた逸話で、その当時(1982年)はまだ赤いスイトピーは存在していなかった。
そんなことも知らずに松本隆はスイトピーの色を赤く染め上げてしまった。
歌がヒットしたおかげで品種改良を繰り返し、ようやく赤いスイトピーが誕生したのが2002年。
実に18年もの歳月をかけるほど、この歌の存在感は大
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