MEMBRANE「”境界溶解”―― 変容の螺旋」として12片/あらい
くだらねえ世の中に、なんて興味もねえ、忌々しい現実が更新され、瞳に映し出す芯に手足があり、己がゆくえを急かされるだけだ。出口のねえ迷路のようなもんで、いつだって明滅している。触れると壊れるが、壊さなければ変わらない。見えてしまったなら立ち止まってしまうだろう。
多くのこされていた血と衝動は "ぴーぷる"
生理食塩液を已まない。ナガシダイのセイレーン。(染め直した形見よ。(兄と喚ぶことは(躊躇いもなかった)。それは顔を持たない感情の憤悶。脚の代わりに尾をたゆらせながら、うっすら青ざめた内臓に、すくい取った糞便が、絡織の糸に吸い寄せられ、
おおくの出目金
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