MEMBRANE「”境界溶解”―― 変容の螺旋」として12片/あらい
 
た。

 詩篇を丸め蝋燭の火で解かす。
  紙は声帯の代わりに神を持った。

すこしだけ違うリズムでもどってくる

 象徴の転倒/Halcyon。妊まぬ乙女は、小さく まんまるに欠けてそこは、白ごと脈打っていた。
 時間の裏に、花の種がこぼれ。交わらないまま、循環する、もう深呼吸のじかん。
 羽ばたくより先に、首に巻きついて火をつけた。 砂糖菓子とはどういうものだったのか。

 この澄んだ毒を すこしずつ舐めている祈り。
 「愛について」「死について」「バターについて」


終幕:境界の向こう側

 順序は付き添うことをやめ暮らしは創造される。なにも
[次のページ]
戻る   Point(3)