MEMBRANE「”境界溶解”―― 変容の螺旋」として12片/あらい
た。
詩篇を丸め蝋燭の火で解かす。
紙は声帯の代わりに神を持った。
すこしだけ違うリズムでもどってくる
象徴の転倒/Halcyon。妊まぬ乙女は、小さく まんまるに欠けてそこは、白ごと脈打っていた。
時間の裏に、花の種がこぼれ。交わらないまま、循環する、もう深呼吸のじかん。
羽ばたくより先に、首に巻きついて火をつけた。 砂糖菓子とはどういうものだったのか。
この澄んだ毒を すこしずつ舐めている祈り。
「愛について」「死について」「バターについて」
終幕:境界の向こう側
順序は付き添うことをやめ暮らしは創造される。なにも
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