MEMBRANE「”境界溶解”―― 変容の螺旋」として12片/あらい
が褪める。変わるのではない。変わりつづける。死ぬのではない。死にきらず、生まれなおしつづけること。
第十膜:喉の奥の神経
すでに脊髄のなかの軟体生物に変わっていた。神経が喉から芽吹く。通話料金は一秒につき一年。焼けた舌が、呼び止められたは発語されなかった"またの機会"であった。
その呼称は、喉の襞に沈殿する。天折した羽を下した中身よりも撓んでいた。断絶そのものが過剰な殻となって剥がれ 問いの軽さが孕む泡に 内側から境界線を膨張させ 何かが宙に浮かびかけていた。
不在の陰部ようなさわりに意味を置いた。
のみ込むというより諦めるかたちを学ぶ??拒ん
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