呑気な不意打ちの午後/ホロウ・シカエルボク
 
以上不可能だと言わざるをえなかった、肉体的な欠陥なのだろうか、だけど、自分が知る限り公園のベンチに腰を下ろしたまま動けなくなる肉体的欠陥なんてものは思い当たらなかった、こんなことを考えても仕方が無い、こんなものは巡り合わせなのだ、ここでこんな風になったことにも何らかの意味を見つけることが出来るかもしれない、それを探そうと思った、でも、どうやって?記憶にでも頼ってみるしかないだろう、動かずに出来ることなんてそんなこと限りさ、俺は過去に似たような出来事があっただろうかと思い返してみた、でも似たようなものは何も見つけることが出来なかった、なにやら思春期っぽい理由でそんな状態になったことはあった、でもいま
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