呑気な不意打ちの午後/ホロウ・シカエルボク
 
いまの状態とそれが関係があるとはどうしても思えなかった、結論として自然公園の中で俺を硬直させるような要因はなにひとつ見つからなかった、もういい、俺は匙を投げた、このまま動けない状態が続くということはおそらく無いだろう、もしもそんな最悪な事態になったとしても、とりあえず誰かがここから連れ出してくれるぐらいのことはしてくれるかもしれない、その可能性はどれぐらいあるだろうか?可能性は薄い、と俺は願望半分で結論付けた、このまま動けないならそれはなにか深刻な病気だろう、何の前触れもなくそんな事態に陥ることなんてまず無いだろう、そこには気付くか気付かないかに関わらず何かしらの予兆というものがあるはずだ、先にも
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