essaiF/あらい
 
海藻階段を上る像、気管号発行体
回転灯のちがえて 既読したきらきら
むこうから 返事はなくても、
いいような気がして。すこし舐めた
右下から順に崩れていくように)
空っぽの韻律がうたってく
かつて「やさしさ」になってた

軟体となって、沈む「どこまでが、きみ?」
あの折れ曲がった名は、まだ底を歩いてかない。
今を返す口が。ごうがいごうがい
やわらかく、くちをひらいた――なにかが倒れてた
それは歯車のほうにしかなくて
それは鮮やかじゃない」と透けて
濾過機から漏れたわたし、のようでなにかを
配線のよう落としながら)HIだけが、きみ)で

それでも。(汚点はわたしから
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