essaiF/あらい
から離脱して
わたしもう、わたしだったっていう
「え」だけが、近似値でしかなく
ねえ、まだきこえて、いないでしょ
ずっと話し続けてる しずくしずくと、
足のないセリフが「かなしみたい」と出て
ぶよぶよの「ぱん」と、吊るされて、
月曜がうちで〜ねえ、訊いてる?
『ポリフォニーにひらかない』
(〈濡れた縁〉は踵が無数、つまり)
あくびと一緒に、じゃあ、いくよ!
すこしまえの
トンネルのとちゅうで、
きのうやぶれたみ
「?」が途中でちぢれて、つまりつまり
(眠ってなかったかもしンないけど)
誰も読めないまま たまに為る胚炉化器
レコードを。艸ってった。駅だったか
「これは、文月じゃ、ないよね」
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