pumping capacity/ホロウ・シカエルボク
るだろう、でも、基準点がそもそもそっちにあることの方が異常なのさ、だから社会は壊れ続けるばかりじゃないか、アウトローたちの拳は、落ち零れた後ろめたさで硬くなり続ける、基準がそっちにあるから駄目なんだ、基準がそれぞれにあり、その上で調和を図ってこそ共同体というものが生まれる、それ以外のものは馴れ合いだとしか言いようがないさ、それぞれがそれぞれを真剣に丁寧に生きること、それが確立されない社会はこの先どんな策が講じられたとしても遅かれ早かれ滅びるだろう、まあ、そんなの、知ったこっちゃないけどね、俺は自分の人生を生きるのに精一杯、大人ごっこで時間を無駄にしたくはない、俺はコースアウトなどしていない、自分が
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