pumping capacity/ホロウ・シカエルボク
 
すべてが元通りになる頃には、俺はもうどうでも良くなっていた、そんなことよりなにか軽いものを腹に入れたかった、起き上がってキッチンに向かい、冷蔵庫を開け、卵と余ってるものを炒めて食った、作業のような食事だった、作業のような食事、でもそれは印象に過ぎない、作業のような食事によって胃袋に落ちた食物がオイルに変わることはない、摂取出来るものは同じだ、印象に左右されることはない、繊細さとタフネスは同じだ、そう感じるからこそカバーするようにメンタルとフィジカルは動く、なにも感じないだけの丈夫さは動物と同じだ、それでは人として生まれて来た意味が無い、あらゆる振り幅に触れながら形作られていくのがマインドというもの
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