「メタファー」か「イロニー」か/こたろう
たもつさんの詩「メタファー」とそれについての原口昇平さんによる批評「不治の病 − たもつ『メタファー』」を読んで、一言コメントさせて頂きます。
原口昇平さんによって、たもつさんの詩「メタファー」は、隠喩に対するアンチテーゼとして読まれています。「たまねぎ」について続いてきた隠喩を最終連で否定することにより、アンチテーゼを立てている、と。ですが、原口昇平さんの批評はより鋭く、隠喩を否定する「夫婦」の姿自体が隠喩として立ち現れ、詩が否定している隠喩に結局捕われてしまっている、と。
この読みは大変説得力のあるものだと思います。隠喩を否定しながらも、隠喩に足を取られてしまう姿、それは言語
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