放浪の篭球 〜踊ろうマチルダの歌で天国を通過する〜/菊西 夕座
 
ョット!

老朽したら死んでおしまい なんてコートを外れた戯言さ
踊ろうマチルダの歌きけば ハートは弾む篭球で
ドぅム、ドぅム、ドぅム、ドぅム、リバウンド。
理不尽な雨がふってきたら 声をかさねるあんたにパスさ

決めてしまってくれないか 穴のあいてるゴールが天国
ザっパって音でネットをくぐれば 魂は天数にめぐまれる
天の数がふえていくほど 放浪の地平もひらかれて
すりぬけ上手な魂が どこまでだって転がっていく

「行こうマチルダ口ずさみながら 目的地まではほど遠い
踊ろうマチルダ口ずさみながら 道にはぐれてしまわないように
遺構マチルダ口ずさみながら 目的地なんてどこ
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