One Day/ホロウ・シカエルボク
 
向きもしない、なんていうのはわりと当り前のことだ、それは俺と誰かが一個一個の異なる個人である限り絶対に越えられない壁なのだろう、俺は自分の作品を通して誰かとコミニュケートすることにはそれほどの興味はないけれど、その結果は時々とても愉快だったり不愉快だったりする、まあ、でも、そんなの、皆同じようなものなんだろうな、そこからは逃れられない、宿命のようなものだ、時には詩なんか読んだことも無いし、字面以上のことについて一切考えを巡らすこともしないようなやつが俺の詩を読みに来てああだこうだとわかったような口をきいたりすることがある、そういうのは不愉快以前の問題だ、顔の周りを延々飛び続ける小蝿のような鬱陶しさ
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