One Day/ホロウ・シカエルボク
 
とだ―電話を切って、カレンダーに忘れないようにメモを残す、カレンダーを見ない日はない、そんなに予定を忘れることなんてないけれど、忘れていたとしても一瞬で思い出すことが出来る、頭の中に霧がかかっていた、そういう日は割とたくさんある、二年くらい前までは流されるままに、そういう日は何をすることもなく、消化試合の様な一日を過ごすだけだったけれど、近頃は割と抗うようにしている、日中に眠ることはもったいないと思う、もちろん抗いきれずに眠ってしまうことだってあるけれど、こういうのは訓練次第だ、死ぬほど眠くてたまらない時でも、少し身体を動かしたり、洗い物を片付けたりして気分を変えながら動き続けていれば意外と起きて
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