呪いの夜/ホロウ・シカエルボク
 
持っていく、そうすると何も考えずに言葉を並べていくことが出来る、整合性やテクニックで書くのは好きじゃない、ただ出来が良いだけのものを作ってドヤ顔するくらいなら真面目に働いたほうがマシだ、それが確かさを求めないものだから俺は手を染めたのだ、何の話をしているのかわかるかい、俺はいつだって未定でいたいのさ、まっさらな予定表に具にもつかない言葉を並べていくんだ、ルービック・キューブよりも高度なパズルだぜ、視覚的なものだけじゃない、感覚的な組み合わせだって無限にある、気持ちが途切れなければいつまでだって続けることが出来る、いつだってそいつは生まれたがっている、俺たちがその真奥に近づくことは出来ない、表層を掠
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