呪いの夜/ホロウ・シカエルボク
暴徒どもは時と場所を選ばない、適切なアプローチの仕方というものを知らない、だからこんな風に、日付変更線を超えてまでフリック入力を繰り返さなければならない、難儀な野郎だ、なんて思いながらもそんなに悪い気はしない、近頃はこの面倒臭い性質をどこかで楽しんでいる気さえする、一度始まると宥めるまで終わりはしないのだ、そして俺はその適切な処置を知ってる、時々抜き打ちテストみたいにこんな夜が訪れる、明日も仕事なのに眠れない、目はどんどん冴えていく、体内で渦を巻き始める何かがある、朝まで時間はたくさんある、やってみる価値はある、ちぇッ、しょうがねえ、わかったよ、まったく…書くときには少しぼんやりした状態に頭を持っ
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