詩と距離の美学/足立らどみ
いるように感じました。
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まず、ご指摘のとおり、私の「詩への愛の表現ですね」という言葉は、まさに“伝家の宝刀”のような扱いをしてしまったのかもしれません。これはあなたが言うように、論理の綻びを糊塗しようとした防衛的なまとめであり、それが“深さ”や“肯定”に見えるよう計算されたものであったなら――詩的対話としては敗北に近いものです。
詩から逃げたい、でも目をそらせない。
これは、逃げてるのではなくて、「詩とともに生きようとしている」のではないでしょうか。
愛しているから貶す。近すぎて、まともに目が合わせられない。
神の悪口を言うように、詩の可能性を引き裂いてみることで、その
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