詩想、Five Years/ひだかたけし
 
怒り心頭、それぞれに
それぞれのたましい
誰ものたましい
えごいすと
怒り心頭、戦い絶えず

自らの魂の為に
他者の魂
傷つけるを厭わず
他者の魂と
競うことだけ好み
勝ち負けだけ拘り
自らの魂が
葬った魂の為に
自らが自らに、
怒り心頭と

やがて
他者から
何度も葬られ
傷付けられ
病んだ魂の
復讐を誓い
自分だけ正しいと、
自分だけ正義だと、

いつからか只々 、

あの澄み渡る空を忘れ
すきとほりとほくみなぎる
たましいいしきのみなもと
自らの手で引き裂き
自らの妄想だけ現実と

してしまうならば・するならば、

  
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