クレピュスクルの詩人−「立原道造が求めた形象」展のスケッチ/バンブーブンバ
ない。生よりも死について知っているからこそ生きていられると。」
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この静かな面持ちは突然抒情の炎と化して後半を劈いてゆく。
「もの忘れよと吹く南風をたのむな。決意と拒絶といふ二つの言葉が、生きるといふ事実にむかいあふ。」
立原の抒情の強度はよく知られている。一高時代から萩原朔太郎・三好達治・室生犀星・リルケを愛読していた。その一高時代に刊行した詩集『日曜日』(1933)の「僕は」は迸る瑞々しさと早熟した抒情に触れられる一遍だろう。
僕は 背が高い/頭の上にすぐ空がある/そのせいか 夕方が早い
「形象」について想った。なぜなら、不
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