クレピュスクルの詩人−「立原道造が求めた形象」展のスケッチ/バンブーブンバ
)の挿絵も色合いとともに立原の作品を引き立てる。「笛を吹く少年」や「木陰で本をよむ少年」木版ヴィネットは立原の感性を転写する。童謡の世界観を押し広げたような印象だった。実際に自装詩集のための走り書きのいずれも動物たちが擬人的に扱われたものが目についた。ほろ酔いかげんで、『四季』にかかれた刊行おぼえ書きに目を走らせる。おぼえ書きというのは、作品と異なる角度で作者の資質を照らすときもあって、ハッとする。立原の抒情詩の読者も多いことだろう。おぼえ書きや直筆メモも、そうした抒情に溢れていた。『暁と夕の詩』(1937)おぼえ書きの一節を紹介する。
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「一度死んだものは二度生きねばならない
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