刻印の脈動/ホロウ・シカエルボク
イントになる、実際、やり損ねたら死んでしまうのかどうかは俺にはわからない、俺はまだ死んだことがないからだ、おお、それは大袈裟だとしても―未知なるものを拒否しない、未知なるものに怯えないということだ、それが自分自身の血肉となれば、新たな視点、新たな手法というものが加わる、これはあくまで自分の感覚が掴むものという意味だ、自転車に補助輪をつける、というようなことでは決してない、まあ、補助輪だって、いつかは外すことが出来るかもしれないけれど…パン、パン、パンと、水面に散る雨粒の様なリズムで光が跳ねる、新たな速度、新たな断面がそこにはある、俺はいつだって初めて書くように書いていたい、それにはいつだって昨日よ
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