刻印の脈動/ホロウ・シカエルボク
日より少し上を目指す必要がある、そうするにはどうすればいいのかって?俺の書くものは一見いつだって同じものだけれど、その日その日によってテーマにする場所が違う、それは内容の時もあるし、手法である時もある、ただひとつ変わらないのは、その時書こうとしていることをそのまま放り出すということだけだ、例えばキーボードを叩くリズム、思考のスピード、そんなものを気分で変えていく、一人でジャム・セッションをしているみたいな感じさ、それは勝手に決まっているんだ、いつだって望む形というのは勝手に決まっている、あとはそれを感知するアンテナがきちんとさえしていればいい、その日のビートを正しく受け取って、こちらの手札を出して
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