刻印の脈動/ホロウ・シカエルボク
る、でも具体的にどういうものなのかということについてはまるで知らない、それでいいと思っている、知り得る真実など結局のところ、大樹の枝葉のようなものだ、いつかは知ることが出来るのか、それとも断片をいくつか?き集めるだけに終わるのか、それはわからない、でも時間がかかるだろうことはすぐに見当がつくのだから、急いで結論を出すことはない、早く身体を作りたいからと沢山の食物を身体にぶち込んでも血や血液に変わるまでには途方も無い時間を必要とする、それと同じことだ、途方も無い時間をかける覚悟がないのなら、始めからこんなものには手を付けないほうがいい、おそらくは一本道なのだ、こうした道はすべて、ただ先が遠過ぎて、ど
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