鏡像と虚栄(仮)1/aristotles200
 
空き缶を両手で持ち近づく、たちまちガードに追い払われる。

待て、と大声をあげ、よく見ろ、俺を!

電撃棒を手に迫るガードたち、これまでか。

一発、溝内に衝撃が走る、意識が遠ざかる。



目覚めたのは、何処かの倉庫、両手を縛られている。

目覚めるのを待っていたのか、栗鼠のようなそして肉食獣を思わせる鋭い目をした中年の女性が目の前に立ち、顔を眺める。

面白い、お前、名前はあるのか。

レッド、て呼ばれている。

中年女性は、ガードに首を振る、端末が渡され、レッドの遺伝子、血液情報が表示されている。

面白い、一族に繋がりはないが、この顔、若様と瓜二つ
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