小説「火星侍、宇宙へ行く(仮称)1」/aristotles200
 
父のように一生を捧げる気はない。

・宇宙開拓時代の幕開け、中古の宇宙船で未知の小惑星を発見し、資源を独占する、夢じゃない。

・でも、しがない火星の農民に、そのチャンスは、多分ない。祖父や父のようにだ。

・それでもある日、チャンスが訪れる、聞いたことない開拓宇宙船が、植物プランナーを募集している、とD−159地区で酒場を経営している叔父さんが聞いたのだ。

・祖父も父も、孫が、息子が、火星の農民になる、一生コケ栽培をすることに否定的であることは理解している。

・幸い、僕には弟が一人いて、コケマニアで毎日新種のコケを生み出そうと四苦八苦している、火星に一生居ても幸せを掴める
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