砂漠の蛇/秋葉竹
けてと
魂切(たまぎ)る声で 叫んだの
遠い風景 夢の中だけ
人形の
ようだといわれた こともない
信じず 愛さず やって来たけど
好きだった
わけなく惨めな気持ちのときも
自分を好きでいられたあの頃
泣き出すし
ひとりで生きていくための
いちばん綺麗な こころが欲しくて
ああ だから
助けて欲しいとのぞんだの
お希いですから あたしに言葉を
嘘みたい
こんなになるまで 弱かった?
星の見方も しってた はずよね
星ひとつ
見えない絶望 知らないふりして
はしゃいで はしゃぎきり 明日は信じた
ひとり
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