砂漠の蛇/秋葉竹
とりでも
生きていけると誇った日
生き埋められても 歯をむき 笑った
3 そして、きれいな寝息で
生まれ育ったあのちいさな町から離れ
この無駄に騒がしい、白い都会で過ごす
いまこのときを生きる
何匹の蛇たちが、
どこで、
どれほど、
泣いているのだろう
どんな目にあって。
そしてどんな目にあったとしても
そんなに簡単に
想いどおりにはなりはしないから
想いどおりにしようとも、希えなかった。
希えないまま、
風吹くたそがれに
遠くをみている、目が乾く。
あしたが来ない夜を
すごしたこと、おあり?
わたしは
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