白いうんち/足立らどみ
らは変わらない。むしろデジタル詩は、Web上の多文化的・共有的環境を生かし、マルチメディア(音や映像、インタラクティブ性)を含めた新たな表現へ広がる可能性がある。
一方で「身体性」という面では、紙詩と異なる身体との関わりが生じる。紙の詩では、紙の手触りや香り、ページをめくる感触など五感的な身体経験が伴う 。デジタル詩ではそれらが失われる代わりに、画面やヘッドフォンを介した視覚・聴覚、タッチパネル操作などで身体は新たな形で関与する。例えば、VRやAR技術を用いた詩作・詩読体験(「フィジタル」概念)では、デジタルと現実世界が融合し、没入的な詩世界が広がることが試みられている 。詩人自身の身体的
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