散歩うた/足立らどみ
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『散歩うた』と類縁の現代日本詩の比較
対象詩作品の紹介
? 谷川俊太郎『コカコーラ・レッスン』: 谷川俊太郎の代表的散文詩集(1970年頃出版)に収録された長編詩。冒頭で「その朝、少年は言葉を知った」と始まり、海辺の突堤で少年が足に波を受けるという日常的情景から物語が展開する 。少年の体験を通じて「海」と「ぼく」という言葉の意味を思索する内容で、口語的でありながら深い哲学的な問いを含む。散文詩形式で13節(番号付き段落)に分けられ、子どもの視点による内的独白が中心となっている。
? 吉野弘『夕焼け』: 吉野弘が1959年に発表した代表作。満員電車の中で席を譲る若い娘
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