いま一度、いま千度、/田中宏輔
。
だから私はここにいる。
見ることがたくさんあります。
でも前を見ながら戻ることはできない。
空が私を見ていると
会社から出て行って、会社を出たときには少しも後悔していないときがあるの。
「ひとつ」のチャンスよ。
「ひとつ」は言うことがあるのよ。
たわごとと言うのなら、私はあなたに話します。
やっぱり、ひげがないと変な感じだわ。
私は、昨夜、買い物に出かけたのだけれど
すべての商品を逆向きに置いておきたいと思っていたのよ。
それはそれはセクシーな気分よ。
私は私のヴィジョンに感銘を受けたわ。
ええ、でも元カレを捨てなかったら、どうするの?
私は休暇をとりたい。
移
[次のページ]
戻る 編 削 Point(14)