偶然、和合亮一を少し読む/室町 礼
 
る。そして当然、感
想の書き込みが山のようにある。メッセ
ージもくる。
これは和合のように詩の賞もらったけれ
ど、もひとつぱっとしないで、腹の中の
池にうねうねと遊泳する得体の知れない
鯉を飼っていた男にとっては晴天の霹靂
だったと思う。
ツィッターというステージは一方通行で
はなく「往復葉書を出して返事を貰うよ
うな」感じだっと和合はいう。
そこで4つ目の投稿で、そういった励まし
の返事をくれる見えない相手へ語りかける
ことばが出てくる。

 放射能が降っています。静かな夜です。

ここでもう和合は向こうにいる見えない人
たちのなかに自分を消して溶け入っている
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