偶然、和合亮一を少し読む/室町 礼
いる。
和合を批判した荒川洋治という詩人を二、
三度見たことがありますが他人と「往復葉
書」的な付き合いをすることを嫌がる人で、
わたしが通っていた文芸カルチャー学校に
もよく講演に来ましたが、他の詩人、作家
は講演後必ず飲み会に付き合ってくれまし
たが荒川だけは生徒たちと一線を画して相
手にしてない様子でした。
野村喜和夫ですら頭を低くして文学学校の
生徒(といっても一線で活躍している四十
代の詩人もいたしH氏賞の候補者もいたけ
れど)との飲み会に喜んで付き合ってくれ
たのですがね。荒川は生徒を頭からバカに
してました。
「詩を読める人間は50人もいればいい」
と
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