ぼくは、あなたの大きなおっぱいで終わりました。/田中宏輔
ことだ。
だれとベッドのなかにいっしょにいるのかよりも
だれとエレベーターのなかにいっしょにいるのかを考えるほうが興奮する体質なのである。
おれはただの割れたタイルで足を切った。
母は勝手に太っていると言っていた。
きのう、学生時代にラグビーをやっていた
フトシくんといっしょにラブホテルに泊まろうとして
エレベーターに乗ったら
ふつうのカップルも入ってきて
男の子のほうは、ずっと顔を伏せて見てこなかったのに
女の子のほうには、ずっとガンミで、ジロジロ見つめられた。
ララ
ここがロドスだ。
跳べ!
爆弾は見知らぬ人の離れた距離から来ている。
ぼくたちは、きのうに戻って、
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